邦画大好き丸の感想文

黄金時代は去ったのか? いや、まだ邦画にも面白い作品は生まれるはずだ、多分

【感想】純平、考え直せ

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純平、考え直せ

2018年公開

監督  森岡利行

 

 

◉あらすじ(公式サイトより)

新宿・歌舞伎町のチンピラ、坂本純平(野村周平)21歳。いつか〝一人前の男〟になることを夢見ながら、組の雑用に追われる日々だ。そんな純平、ある日、対立する組の幹部の命を獲ってこいと命じられる。「これで一人前の男になれる」と気負い立つ純平は、偶然出会ったOLの加奈(柳ゆり菜)と一夜を共にし、つい〝鉄砲玉〟になることを洩らしてしまう。手元には拳銃一丁と数十万円の支度金。退屈を持て余していた加奈は、時代錯誤な純平の情熱に呆れながらも不思議な胸の高鳴りを覚え、決行までの三日間、純平と行動を共にすることに。新宿を見降ろすホテルに泊まり、大好物の焼肉をたらふく食べ、思い切り笑い、そして孤独と不安を慰め合ううちに、ふたりは惹かれ合っていく…。

「鉄砲玉なんかやめて、一緒に逃げようか」と言う加奈に、「男が一度決めたことだから」と純平は聞く耳を持たない。そこで加奈はSNSに相談。すると、忠告や冷やかし、無責任な声援がネット上に飛び交い出した!加奈の想いと、ネット住人たちとの交流が、純平の決意を揺るがし始めるが、決行の日は迫り――さぁ、どうする、純平!

 

 

◉私的評価

 

★★☆☆☆☆☆☆☆☆  2/10

 

 

◉総評

 

まず、良かったところから。

 

柳ゆり菜のどすけべボディ。

 

以上。

 

いや、マジで理想的なエロい女の体つきでして。それを見るために金を払ったのだと考えればまだ我慢できる。そんな映画でした。

 

まずストーリー的なところだけど、SNS要素を押し出しすぎで、はっきり言って邪魔だった。確かにサイドストーリーを描く上では便利な道具ではあるんだけど、ほとんどメインに絡んでこない上に、肝心の中身もペラッペラ。

 

あと、ネット住民たちとの交流が純平の想いを揺るがしはじめるが、ってあらすじにあるけど、そんなシーンは全くない。ちょっとは迷う描写もあるけど、純平は基本的に一貫して鉄砲玉になることを曲げてないし、そもそもネットにはノータッチ。見てすらいない。ヒロインだって別にネットの奴らに感化されて純平を止めたわけではなく、特に何かアドバイスされたわけでもない。

 

本当にストーリーに不要なんですよね、SNS

 

そして肝心のメインストーリーもSNSで出てくる脇役たちのサイドストーリーに尺を取られて、やっぱり薄味に。特に酷かったのがシーンとシーンとの時間的な繋がりが分かりにくかったこと。タイムリミットのある作品でこれは致命的だと思う。

 

迷い、葛藤がメインテーマのはずなのに、その描写がほとんどないし、そりゃあ中身スッカスカなわけですよ。

 

その代わりにあるのが露骨なエロと暴力。とりあえずぶち込んどけば客は満足するだろ、っていう浅はかさが垣間見えて。それよりももっとシーン一つ一つを大切にしろよ、って素人目ながら感じたり。

 

冒頭のシーンも良くなかった。いわゆる「張り手型」にするためにクライマックスシーンの直前から見せるんだけど、見ている側としては、なんだよ結局純平は鉄砲玉になるのかよ、ってネタバレを食らうことになる。なので、出鼻から全く感情移入ができなかった。

 

キャストは及第点かなぁ。主演の野村周平はあんまりチンピラが似合ってなくて、周りから「男っぽい」と持て囃されるのが違和感すごかったけど。

 

とまあ、もっと言いたいことはあるけど全部悪口なのでやめておきます。良いところは最初に全て書いたしね。